ラブライブ!劇伴レビュー 「Notes of School idol days ~curtain call~」 後編
皆さんご無沙汰しております。前回の更新からだいぶ日が経ってしまいました。
今回は劇場版『ラブライブ!The School Idol Movie』のサウンドトラック「Notes of School Idol Days 〜Curtain Call〜」のレビュー後半となります。
長かったアニメ『ラブライブ!』の劇伴も残すところあとわずか、青春を駆け抜けていったμ’sの様に私も思い出を振り返ることでそれに近づけたような気がしています。
ちなみに「Curtain Call」はミュージカルなどの最後に演者たちが出てきて感謝や感想を述べることを言います。大団円とも言いますね。
それではレビューしていきましょう。
1.「にこにこぬぅぃ~☆(M15A)」
使用シーン:にこの妄想シーン
ビーチでファンに声をかけられ「やれやれまたか…」と言わんばかりに「にっこにっこにー」を披露するにこの場面で流れたジングル。
このねっとりとしたメロディラインがにこの考える「華麗」や「優雅」のイメージだったりするんでしょうかね…?
2.「無理なものは無理!(M15B)」
使用シーン:穂乃果からヒデコ・フミコ・ミカの3人から逃げるシーン
第1期サントラに収録されているLM34のショートアレンジバージョン。
短いながらもバックミュージックが変更されていたりエレキギターのリードが顕著に出ているなど豪華にアレンジされています。
3.「みんなでライブをもう一度(M16)」
使用シーン:μ’sが部室で会話しているシーン
「最後を伝えるライブをする」という意思を固めた事による悲壮感漂うシーン。それを引き立てるピアノや木管楽器のメロディラインが特徴的です。
また、この曲にはにはLM03やLM01のアレンジ部分が盛り込まれており、今までも他の劇伴で色々なアレンジを施されていたこのメロディラインは我々を感動へと誘うと同時に、これまでの思い出を蘇らせようとしてきます。
4.「穂乃果の葛藤(M17)」
使用シーン:穂乃果が自室で過ごしているシーン
「μ’sを続けてほしい」「μ’sは終わりにする」という押しつぶされてしまいそうな選択に悩む穂乃果の想いが痛いほどに伝わってくる。この曲を聞いてるとそんな風に感じてしまいます。
揺れ動くようなピアノの旋律はそんな心境をイメージしているのかもしれません。
5.「それぞれの想い(M18)」
使用シーン:μ’sのひと時が流れるシーン
劇中ではこの曲は後半に入るまでキャラクターが話しているシーンがありません。故に劇伴の中でも印象に残っている人は多いのではないのでしょうか?
この時のμ’sはそれぞれがみな前述の穂乃果の様に「μ’sを続けてほしい」「μ’sは終わりにする」という選択を強いられています。
前半は穂乃果のみ、その後にμ’sメンバーそれぞれのシーンが流れる。それと同時に楽曲もピアノソロから弦楽器が増えたりなど工夫が施されています。
前述の通り、会話が多く存在しないシーンである為にこの曲は「聞かせる」演出がされたいたのかな?とも感じましたね
6.「決断(M19)」
使用シーン:穂乃果が花畑の池を飛び越えるシーン
Disc1に収録されているM01のアレンジ曲その1。
この曲は映像と音楽との相乗効果のパワーが凄まじく、前半のピアノは幼少期の頃を思い出す穂乃果の心境、そして中盤のスラーと共に走り出す穂乃果、それに呼応したかのように鳴り響いてくるオーケストラ調の音楽に合わせて流れてくる絵里のメッセージ。
そして映像のブラックアウトと共に曲は終わり、タイトルの通り「決断」した穂乃果は……
7.「伝説が生まれた瞬間(M20)」
使用シーン:穂乃果が起きてから「最高のライブ」について話すシーン
「伝説が生まれた瞬間」……なんと勇ましいタイトルでしょうか。もはやμ’sには迷いや曇などは何一つ存在しない、という姿勢が伝わってきます。
前半はもはやアレンジではおなじみLM03のメロディが流れ、穂乃果が自分たちが今まで何のために歌ってきたか、何で歌ってきたかを回想しながら仲間の待ついつもの屋上へと向かっていきます。
そして全員が同じ答えであることに確信した穂乃果はスクールアイドルの素晴らしさを伝える為にある事を提案します。その時こそがまさに「伝説が生まれた瞬間」。TVシリーズを見てきた人にはお馴染みのLM15のアレンジが流れます。
ずっと聞いてきたあのメロディの力強さは言葉では言い表せないようなパワーを秘めており、今まで誰も挑戦したことが無い様な事に挑もうとするμ’s達。そんな彼女達の力強さというものが我々にもひしひしと伝わってきますね。
8.「最高のライブへ!東奔西走!!(M21)」
使用シーン:「最高のライブ」の為にμ’sが各地を奔走するシーン
「楽しい気持ち」を持ったまま各地へ向かうμ’sたちの様子が藤澤氏の得意とするアコースティックギターのメロディに乗って我々にも楽しげに聞こえてきます。
個人的にこの曲はLM10→LM18→LM02 typeBから続くアコースティックギターメロディの完成形の様にも感じます。
このシーンではμ’sの他にもA-RISEやヒデコ・フミコ・ミカの3人などお馴染みのキャラも「最高のライブ」の為に活躍するシーンが描かれており、転調したり緩急がついたりなどで各々の場面で上手く使われるという一風変わった作られ方がしています。
9.「準備開始!(M22)」
使用シーン:「最高のライブ」の準備シーン
ライブの準備もいよいよ大詰め。ビルは彩られ、人は高揚感に包まれ、街は楽しさに満ち溢れています。
そんな期待を膨らませるスネアや管楽器が特徴的に聞こえてきます。
10.「ライブ当日の朝(M23)」
使用シーン:穂乃果達がライブ会場への秋葉原へと向かうシーン
ライブ前の曲、皆さんはどれを思い浮かべますか?
ファーストライブのLM22、オープンキャンパスのLM44、ラブライブ決勝のLM70と様々なライブ前の曲があり、それはどれも不安感を助長されるものだったり目の前の事を楽しもうと言う意気込みが感じられたりなどどれも秀逸な劇伴ばかりでした。
この曲でもそれは変わらず、そしてこの曲は「もう全てやることはやった、あとは歌うだけだ」という一種の達成感すら流れて聞こえてくる気がします。
穂乃果が劇中で唯一失敗したオープンキャンパスの雨の日の時と打って変わって雲一つない晴れ渡る青空だったのもこの曲の健やかさを物語っています。
そして段々と楽器が増えていくのは本編においてどんどんとメンバーが集まっていく様子と相乗効果が取られており、最後の最後までこの特徴を活かしてくれるのはもはや感謝なんて言葉では足りないようにすら感じます。
完全に余談ですが「μ's Final LoveLive!〜μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜」の朝、私はずっとこの曲を聞きながら出かける準備をしていました。
11.「ステージへと続く道(M24)」
使用シーン:穂乃果が花を拾いライブ会場へと走っていくシーン
Disc1に収録されているM01のアレンジ曲その2。
このバージョンではメインのメロディが最後までピアノソロで流れます、そしてスクリーンに映るのも穂乃果ただ1人。
儚げなメロディと裏腹な、心の底から「飛べる」という気持ちを理解した穂乃果のその笑顔は思い出すだけで涙が溢れそうになります。
そしてファンファーレと共に目の前に映ったのは「最高のライブ」を実現するために集結した大勢のスクールアイドルの姿。
自分達と同じ気持ちを持った仲間がここにいる、そんな喜びを噛み締めた穂乃果は声を高らかに叫びます。
「伝えよう、スクールアイドルの…素晴らしさを!!」
12.「Days Have Passed By(M25)」
ファイナルライブ、Wアンコール前ムービーBGM
「過ごした日々」…もはや語ることが必要なのかと疑問に思うほどです。
この「Notes of School idol days」で数え切れないほどの曲を演奏してきたピアノという楽器で流れていくメロディは雪穂と亜里沙の語りと合わせ、我々がμ’sと過ごしてきた日々を思い出させ、そして彩ってくれているような気がします。
この曲は「μ's Final LoveLive!〜μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜」でも使用されており、曲に合わせて流れてくるμ’sの今までのライブ映像…反則と言っていいほどの演出だったんじゃないかと今でも思います。
そして最後、アニメもファイナルライブもここは全く同じ。アウトロの後にメンバーの点呼が始まり花びらの中に包まれていたのは……
以上、劇場版サントラ「Notes of School idol days ~curtain call~」後半の劇伴レビューでした。
劇伴レビューを始まる前はすぐ終わっちゃいそうだな~~~と思っていたのにいざやろうとすると1曲1曲の大切さというのが改めて感じられ、そこに捨て曲なんていうものは存在しませんでした。
これで「ラブライブ!」における劇伴レビューは終わりとなります。
もともと私がこのサントラレビューを始めたのも、μ’sの楽曲を語り絶賛する人は多いものの劇伴を挙げる人ってあんまりいないな?と感じた事がきっかけでした。
無論劇伴だって好きだよ!っていう人だっているのは間違いないのですが、どうしても歌詞の載ってないいわゆるBGM的な扱いをされてしまうのです。
だから私のこの記事をちょっと見た人が「あ、そういやサントラでこんな曲あったな~久しぶりに聞いてみるか」なんていうきっかけにでもなれたらと思いまして書いてみました。実際そんな風に思ってもらえたのなら本望です。
それでは皆さん、ご覧いただきありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。
Disc1はこちらから
1期サントラはこちらから
2期サントラはこちらから
ラブライブ!劇伴レビュー 「Notes of School idol days ~Glory~」 Disc1編
前回までの 1期サントラ「Notes of School idol days」 に続きまして今回からは2期サントラ 「Notes of School idol days ~Glory~」 の劇伴をご紹介。
前回まではボーカル入りの楽曲は割愛しておりましたが今回は一部をご紹介。
またまた今更ですが「Notes of School idol days」は「スクールアイドルの日々の短い記録」と言った意味。”記録”という意味の「Record」ではなく短い記録という「Note(s)」を使ったのは1年というμ'sの短い活動記録を意味したんだろうと思われます。
ちなみに「Glory」の意味は「栄光」です。こちらもラブライブ優勝という栄光を勝ち取ったTVシリーズ2期のサウンドトラックにピッタリのサブタイトルですね。
それではレビューしていきましょう。
1.「新生徒会登場[LM51]」
使用シーン:2期第1話アバン始業式のシーン
2期第7話予算会議のシーン
スネアドラムの入りが緊張感を引き立てる曲。
視聴者が待ちに待った2期の導入部分、視聴者たちの期待や不安を予想していたかのようなイントロがとても特徴的です。新生徒会長である穂乃果の登場シーンで一気に壮大な雰囲気になるのもラブライブ!特有の映像と音楽のシンクロが感じられますね。
2.「これまでのラブライブ! ~ミュージカルver.~[LM15H][第1話挿入歌]」
使用シーン:2期第1話オープニング(?)
LM15(前回のラブライブ!)のアレンジ&ボーカル入り楽曲。
アニメ版ラブライブ!はミュージカル色が強い。ならばそれを強みにしてみせようという作り手側の意図が伝わってくる楽曲です。声楽の道を進んだ新田恵海氏のコーラスが伸び伸びと伝わってきます、個人的には「えみつんファイトクラブ」で毎回のように歌詞を変えて毎回歌わされていたのが印象的。
ラブライブ!楽曲として含めるとして唯一の「作詞:畑亜貴」ではない曲です。作詞は監督の京極尚彦氏であり、内容はアニメ1期を極限までにダイジェストとした内容。
アニメ1期は他のμ'sメンバー+ヒデコ・フミコ・ミカの3人で歌唱されておりますがサントラ収録版は穂乃果のソロ。なんでも最初は新田恵海氏のみの収録であとのメンバーはアフレコのタイミングで収録されたとか。
3.「What!?[LM52]」
使用シーン:2期第1話まきりんぱなにこが穂乃果を探しに学校を駆けるシーン
LM33やLM34などに似た感じのギターサウンド楽曲。
上記の2つの様にドタバタ走っているメロディが特徴的なのですが、こちらはシーンに合わせて曲のテイストが風変わりしていくのが面白い作りになっています。
4.「…寄り道してかない?[LM53]」
使用シーン:2期第1話μ'sが放課後に遊んでいるシーン
前半はのほほんとしたピアノが跳ねるメロディ。帰り道に寄り道して何か口にしていくような風景が頭に浮かびます。
そして後半はストリングスが加わり淋しげなBGMに変調していきます。その雰囲気は使用シーンであるUTXのビジョンを見ながら佇む希の場面にピッタリですね。
5.「残された時間[LM54]」
使用シーン:2期第1話神田明神のシーン
1期の頃には存在しなかった3年生が卒業してしまうという現実をテーマにした淋しげな楽曲。穂乃果以外の8人がそれぞれの最後のラブライブ大会への想いを上げていくシーン。
こちらも後半にストリングスが加わり楽曲に彩りを加えます。ちょうどそのタイミングでは穂乃果が改めてラブライブへの出場を取り決める部分であり、アウトロと当時に他の8人が「ススメ→トゥモロウ」をアカペラで歌うのは「残された時間」をどうするかのアンサーなんだと思います。
6.「大変です!!![TM02]」
使用シーン:2期アバン、あらすじ後の導入部分
2期第7話海未がダイエットギリギリまで絞るプランを見せるシーン
「きらめき」の始まりのピアノ部分を踏襲しつつ子供が弾いたようなシッチャカメッチャカにアレンジしたような曲。
7.「のどかな田舎[LM55]」
使用シーン:2期第2話合宿のために真姫の別荘へ向かうシーン 等
うーんこの桃太郎電鉄。
田舎特有の山道へと行くハイキングと滅多にない風景の楽しみにするワクワク感が伝わってきますね。
8.「すってんにころりん[LM56]」
使用シーン:2期第2話にこと凛がリストバンドと取るとこから下り坂を駆けていくシーン
うーんこのカリオストロの城。
タイトル通りにこと凛の一幕で流れるシーン。曲中盤でのアクションとBGMの合わさりっぷりが特に面白いです。
8.「プレッシャーに押しつぶされて「LM57]」
使用シーン:2期第2話3班に分かれて曲作りをサポートするシーン
曲作りに悩むことり・海未・真姫の不安やプレッシャーを感じられる楽曲。
このシーンではPrintemps・BiBi・lily whiteの3組に分かれているのですが、なかでもlily whiteのシーン。曲が壮大になる部分でちょうど山頂アタックのシーンと重なり、まるで海未と希に付いていくのが精一杯の凛の哀愁が伝わってきます。
9.「いつもどんなときも、全員のために[LMOP]」
使用シーン:2期第2話真姫が弾いているピアノの曲
「新しい場所へ」と同じ「僕らは今の中で」のセルフアレンジ曲。
劇中だけでは少し分かりにくいのですがサントラ収録版で聞くといきなりTV sizeのイントロとなっているので特に分かりやすいはず。それでも分かりにくい人は1:15からサビの部分に入るのでそこから聞いてみて下さい。
「僕らは今の中で」はこのように様々なアレンジが作られているのですが、BPMや伴奏を変えるだけで色んな側面が見えているのはこの曲の最大の魅力なんじゃないかな。と私は考えています。
10.「海未のセクシー・ドレス[TM03]」
使用シーン:2期第3話海未のセクシーな衣装妄想シーン
妄想で着ていたチャイナドレスに合わせたアジアンテイストが特徴。
全く関係ないのですがCV.三森すずこ+アジアンテイストと聞くと「ファッとして桃源郷」を思い出します。
11.「A-RISEとの対峙[LM58]」
使用シーン:2期第3話UTX学園でA-RISEと話しているシーン
「対峙」とありますが特に緊迫とした雰囲気ではない曲。
むしろLM39やLM11のようなエレクトリックな曲に合わせた感じ。この2曲はどちらもタイトルに「アキバ」とついておりこのLM58もまた秋葉原に構えるUTX学園、そしてA-RISEをそんな風にイメージしたのではないかと思われます。
12.「緊迫[LM59]」
使用シーン:2期第4話アバン最終予選出場チームを見るシーン
2期第7話アバン雪穂と穂乃果の母のシーン
こちらはまさに「緊迫」をイメージした楽曲。
LM05のようなイントロ。上がったり下がったりするヴァイオリンや変調するメロディ、中盤や終盤につれて増えたり減ったりする楽器など色々な要素が積み込まれたこの曲はまさに最終予選の結果を見ようとするμ'sの緊張、そして緊迫感がこれでもかという程に伝わってきますね。
13.「肉屋のにこちゃん[TM04]」
使用シーン:2期第4話にこがスーパーで肉の宣伝をしてるシーン
CMソングをイメージしたのかきっかり15秒で作られている楽曲。
マリンバが飛び跳ね奏でているメロディはノリノリでお肉のセールを宣伝しているにこを楽しげに表現しています。
14.「にこ登場…?[TM01]」
使用シーン:2期第4話こころが歩いてくるシーン
ポロロン…と美少女矢澤にこの登場をイメージした…ではなく妹の矢澤こころが登場するシーンで来る楽曲。
にこではなくこころの曲が優しげな曲調なのは…つまり…にこは……
ところで2期サントラになってちょくちょく見かけるこの[TM]というマーク。LMとは違い30秒までの効果音やジングルに近い感じの曲によくついています。
15.「業-カルマ-[LM60]」
使用シーン:2期第4話こころとμ'sが隠れながら家に向かうシーン
アコースティックギターやフュージョンが探偵モノをイメージした、まさに正体がバレてしまうわけにはいかない!とこころの雰囲気を表したような曲。
それにしてもカルマって……
16.「新リーダー凛ですわ![LM61]」
使用シーン:2期第5話凛がリーダーとなって屋上練習しているシーン
凛のテーマソングとして紹介したLM08とは打って変わってこのシーンの彼女をイメージしたようなどことなくぎこちない感じが流れている楽曲。
後半の淋しげな一節は上手くリーダーとしてやっていけるのか、凛の不安や憂鬱な表情が浮かび上がってきます。
16.「凛の戸惑い[LM62]」
使用シーン:2期第5話ウェディング衣装を凛が見るシーン 等
凛というよりはこの衣装をテーマにしたような乙女らしさ的雰囲気な楽曲。
その裏では自分が全く予想だにしていなかったウェディング風な衣装を見た凛の戸惑いや衣装を着た時の自分を想像しているような様々な想いがゆったりとしたメロディやカスタネットで表現されているのかな?と感じたり。
17.「ハロウィーン・ストリート[LM64]」
使用シーン:2期第6話お化け?や骸骨?が会話してるシーン
いかにもハロウィンチックなトロンボーンの音が響いてくる楽曲。
ここで上げてるシーン意外では全く使用シーンがなさそうな曲ですね。
18.「他人になりきれ[LM63]」
使用シーン:2期第6話μ'sがそれぞれキャラを入れ替えた時のシーン
2期第13話部室を整理整頓してるシーン 等
サックスで始まるイントロがLM12とよく似ています。
この曲の初使用はμ'sのメンバーが真新しさを目指す故に衣装を取り替えたりなどでそれぞれで入れ替わり他人を演じているシーン。フルートの音が間の抜けたような、コミカルな曲調をアクセントになっていますね。
19.「Rock me baby![TM06]」
使用シーン:2期第6話ヘビメタ衣装に身を包んだμ'sが登場するシーン
前述の真新しさを求める余りμ'sは暴走。曲も今までは考えられないようなエレキギターやドラムのみで作られたロックサウンド。そりゃあジングル扱いされるよね…
20.「お祭り気分で盛り上がれ![TM07]」
使用シーン:2期第6話アキバレポーターお姉さんの登場シーン
ハイテンションなキャラで有名なアキバレポーターをイメージした…というよりも彼女のテーマソングな気がします。前述のTM06と似たようなロックテイストが特徴。
21.「軽やかな昼下がりB[LM02 TypeB]」
使用シーン:2期第6話穂乃果と絵里の会話シーン
タイトルの通りLM02(軽やかな昼下がり)のバリエーション。
なのですがこちらはギターサウンドがリードしており随分と爽やかな印象に仕上がっています。
日々の日常の中で何か大事な事に気づけたようなそんな穏やかな心をイメージしたようなこの曲は私のオススメ、ラブライブ!の劇伴で1番好きな楽曲でもあります。
ちなみに7話ではこの曲が流れつつ挿入歌「Dancing stars on me!」が流れます。それ故にPVにもこの曲の一節が入っている為、μ'sのライブなどで耳にしている人も多いのではないでしょうか?
以上、2期サントラ「Notes of School idol days ~Glory~」Disc1の劇伴レビューでした。
2期のサウンドトラックは1期の時の穏やかな雰囲気を残しつつも、楽器が増えたりなどで壮大な感じに仕上がった曲が多い印象です。
なのにいい意味で真新しさを感じさせないのはこのサウンドトラックの、ラブライブ!劇伴の最大の魅力なのではないかと私は考えています。
Disc2はこちらから。
ラブライブ!劇伴レビュー 「Notes of School idol days ~curtain call~」 前編
今回からは劇場版『ラブライブ!The School Idol Movie』のサウンドトラック「Notes of School Idol Days 〜Curtain Call〜」を2回に渡ってレビューします。
劇場版らしく音響を意識した劇伴の数々、1曲1曲に想いが込められており聞くだけで風景が頭のなかに蘇ってきます。
いつも通り音楽的な知識は余りありませんのでその辺はあしからず…
それではレビューしていきましょう。
1.「ほのかな記憶[M01]」
使用シーン:穂乃果・ことり・海未の子供時代のシーン
待ち続けた劇場版、待ち続けた観客たちの緊張を解すようなピアノのメロディーは優しげに私達を包んでくれました。
この曲のメロディラインは映画全編に渡って重要なシーンで使われていきます。どんな曲で使われていたかは後述参照。
劇場版本編では後半にとある曲のハミングが入るのですがサウンドトラックでは割愛、ちょっぴり残念ですね。
2.「メインテーマ(Movie ver.)[M02]」
使用シーン:劇場版オープニング
ご存知ラブライブ!におけるメインテーマの劇場版アレンジバージョン。
イントロにピアノにベルが組み込まれていたりブラスが派手になっていたりなど、映画の劇伴らしくとても壮大なイメージに仕上がっております。
このメインテーマはアニメ本編はもちろん、ライブのイントロダクションでも使用されておりとにかくラブライブ!という作品を代表する劇伴ではないかと私は考えております。
そんなこの曲が「メインテーマ」というタイトルで劇場版のオープニングで使用される。劇場版を待ちわびた観客達もこれを聞いた瞬間「やっぱりこれがないと!」と感じたのではないでしょうか?
3.「μ's、海の向こうへ![M03]」
使用シーン:タクシーの中での会話シーン
木管楽器のイントロは見慣れない土地に緊張するメンバー達を意識したような、そして中盤から一気にファンファーレに転調するところは初めて見る海外の風景に見惚れるシーンと相まって一種の組曲の様になっております。そして最後のアウトロは1組だけ別のホテルに着いてしまったことり・海未・凛の心境を表すようなちょっと抜けた感じになっています。
こういった映像とのシンクロは劇場版でも変わらずしっかりと活きていますね。
4.「見知らぬ土地で、何をする?[M04]」
使用シーン:ホテルでの食事シーン
ホテルでの食事を楽しみながら何をするかという話し合いをしている場面での曲。
μ’sはライブをする為に海外に来ていますが初めて訪れる場所に興奮する様は普通の女子高生となんら変わりありません。そんな彼女達の期待とワクワク感をイメージしたようなストリングスが聞いてて心地よいですね。
5.「ホテルで見た夢[M05]」
使用シーン:穂乃果・絵里・にこの部屋でのシーン
前半は穂乃果の寝相で起きてしまうにこのやり取りを再現したようなコミカルかつちょっと抜けた感じに仕上がっており。中盤からの転調は祖母の名を呼ぶ絵里の寝顔を見守る穂乃果とにこを優しげに描いています。
ちなみに転調した部分はちょうど1期8話で絵里と希の会話シーンで使われるLM41のアレンジ部分が使用されています。あの頃とは違う穏やかになった絵里のイメージもそのメロディに組み込まれているのかな?など。
地味にこのシーン、出て来るキャラ3人に「姉」という共通点があるのもポイントだったりします。
6.「さぁ!出発にゃ![M06]」
使用シーン:朝練シーン
朝練といえば1期サントラにLM18というそのまんまのタイトルな曲がありますが、あちらが「日常の中での朝練」を描いていたのと対象的にこちらは「新鮮な気持ちでの朝練」をイメージしたようなちょっと壮大な感じ。
メロディラインのアコギはカントリーな感じを出していたり笛の階段など洋画で使われる劇伴などに近く、ある意味で今回の劇場版で一番映画らしい劇伴に仕上がっているのはないでしょうか?
私は海外に行ったことはないのでよくは分かりませんが向こうの朝はこれくらい清々しい感じがするのでしょうかね。
7.「街を満喫![M07]」
使用シーン:メンバー達が海外を満喫するシーン
前半は管楽器がメロディを、そして中盤からは木管楽器に交代し終盤ではオーケストラ調に奏でるといった、まさに色々な音楽を使えるようになった劇場版ならでは劇伴。
8.「この街はアキバに似てる[M08]」
使用シーン:海外の夜景を見渡すシーン
丸1日海外を楽しんだメンバー達が夜景を見ながら1日の事を振り返る。そんな中、凛が「楽しいことが一杯で次々に変化していく、この街はアキバに似ている」と今日の一日の出来事を振り返ります。
そんな彼女の確信づいた言葉に気付かされていくメンバーの心境を表したかのような楽曲です。そしてそんな彼女の楽しい気持ちはその後の挿入歌へと続き…
9.「GoHAN-YA[M09]」
使用シーン:定食屋でご飯をした後のシーン
これまでの楽曲とは一線を画したアジアンテイストな楽曲。
今までにないこういった楽曲が聞けるのも劇場版の醍醐味かもしれませんね。
10.「Honoka! Hurry up!!!!!!!![M10]」
使用シーン:穂乃果が駅を走るシーン
某留守番中に泥棒が家に入ってくる映画みたいな楽曲です。実際そんなイメージで作曲されたようですね。
目まぐるしく展開していく管楽器などはまさにそれ。ちなみにこの曲のタイトル、!が8つ(穂乃果以外の8人)になっているのが地味にミソ。
11.「As Time Goes By[M11A]」
使用シーン:女性シンガーの歌
1931年にリリースされた楽曲のアレンジバージョン。
今回この曲は劇場版にて初登場する女性シンガーの声優、高山みなみ氏が歌われています。氏は声優であるほか歌手活動もしておりその圧倒的な歌唱力は見るもの、聞くものを圧倒していたのではないでしょうか?
タイトルは「時が経っても」という意味。劇場版を見た方はなぜこの曲が使われたのか、言わなくても分かりますよね。
12.「答えはとても簡単[M12]」
使用シーン:女性シンガーと穂乃果の会話シーン
女性シンガーに「今まで自分たちがなぜ歌ってきたのか どうありたくて何が好きだったのか」と言われ悩む穂乃果。この時のμ’sは自分たちの中では既に活動を終えており、この人が自分と同じ境遇だったのかもしれないと穂乃果は女性シンガーに答えを求めようとしますが…。
ここのシーンは女性シンガーが過去を、穂乃果が未来を見据える対比になっておりそんな遠い空を見つめるような儚げなメロディがこの後の展開を物語ろうとしております。
13.「答えはとても簡単[リフレイン][M12B]」
使用シーン:穂乃果がホテルに戻るシーン
M12のピアノアレンジバージョン。
女性シンガーの一言で自分たちの在り方を思い返すような回想イメージに仕上がっています。
14.「空港にファンがいっぱい…(動揺)[M13]」
使用シーン:空港に到着した後のシーン
空港に着いたμ’s、そこではファンからサインを求められ自分たちが如何に注目されているかというのを実感します。
今までにない注目のされかたや今までじゃとても考えられない状況にただただ困惑するようなとぼけたメロディラインが特徴的です。
15.「街にもファンがもっといっぱい!(困惑)[M14]」
使用シーン:帰国した後のアキバでのシーン
空港から町へと繰り出したμ’sはアキバの街中で自分たちの海外ライブの映像が大きな反響に呼んでいることに初めて気づきます。
目の前の状況に困惑するμ’s、対象的に必死に彼女らを追いかけようとするファンたち。そんなファン達の興奮を表したかのような印象ですね。
以上、劇場版サントラ「Notes of School idol days ~curtain call~」前半の劇伴レビューでした。
本編が海外編・最後のライブ編と分かれているので今回のレビューもこういった感じに分けてみようと前後編にしてみようと思いました。
全編通して感じるのは劇場版ならではの楽器の多さ、壮大さが印象深かったです。中でもM02などはその代表格ではないでしょうか?
楽曲も劇場版オンリーなのでより一層皆さんの頭に残っていることと思われます。
次回はいよいよラスト、劇場版サントラ「Notes of School Idol Days 〜Curtain Call〜」の楽曲をレビューしていきます。
ラブライブ!劇伴レビュー 「Notes of School idol days ~Glory~」 Disc2編
前回のDisc1編からの続きでDisc2編です。Disc2は挿入歌のTVsizeが多数収録されているので劇伴はDisc1より少し少なめ。
1期サントラに続いて今更ですがCD帯のキャッチコピーは
「私たちとあなたで掴み取った栄光、かけがえのない日々― 」です。
それではレビューしていきましょう。
1.「生徒会のお仕事[LM65]」
使用シーン:2期第7話2年生3人が遅くまで生徒会の仕事をするシーン
LM13やLM21の一節がメロディに入っており、そちらと同じテイストを感じる楽曲。
上記2つとは若干落ち着いたメロディになっており使用シーンでは遅くまで仕事をする3人を心配する絵里や山田先生の心情を物語っているのかもしれません。
2.「銀幕の中のロマンス[LM66]」
使用シーン:2期第8話ことり、絵里、花陽が映画を見て感動しているシーン
上記のシーンでほんの一瞬だけ流れたシーン。
自分はあまり恋愛映画は見ないのですが一昔前の洋画のラストシーンでよく使われていそうなスネアやファンファーレがとても壮大。
3.「希の胸の内[LM67]」
使用シーン:2期第8話希が自分の過去を語るシーン。
淋しげなメロディから始まるそれはまさに希の過去を象徴しており、高校での絵里との出会いから希の世界は色づき始め「μ’s」の文字と共にその世界は壮大に広がっていきます。
そして最後の淋しげなメロディは優しく微笑む幼少時代の希が「今」の希の事を「良かったね」と祝福している様に表現されています。
希推しは必聴すべき1曲。
4.「みんなが支えてくれる[LM69]」
使用シーン:2期第9話全校生徒が3人の道を作るシーン
学校を廃校から救ってくれたμ’sに全校生徒が恩返しをするシーン。序盤のベルとストリングスはまさにそんな穂乃果・ことり・海未の喜びを示している様。
中盤のファンファーレは会場へ向かい走る3人を後押しする生徒達の如く。そして終盤は序盤のメロディのアレンジ、管楽器の音色も混じったそのメロディは3人を待ち続けた絵里・凛・真姫・希・花陽・にこの高揚感を表現しており、「みんなが支えてくれる」楽章の様になっています。
5.「雪の降る街[LM68]」
使用シーン:2期第9話エンドロール
支えてきてくれた多くの人々への感謝の気持ち、そんな温かな気持ちと雪の降る夜の町並みをマッチングさせた楽曲が名曲「Snow halation」への期待を高ぶらせます。
6.「初詣[LM74]」
使用シーン:2期第10話2年生と1年生が初詣へ行く~A-RISEと会う一連のシーン
初詣というと日本では雅楽という日本楽器を使用した曲が有名ですがこのアニメではそういう雰囲気を全く感じさせず、年が明けた夜といういつもとは一風変わった様子を楽しむ今時の若い娘達の雰囲気を醸し出しています。
中盤からは転調しシリアスめいた曲調になっておりますが、これは上記のシーンでA-RISEと偶然ばったり会った場面で転調しています。
その後のツバサの「優勝しなさいよ」というセリフと穏やかなメロディに戻るBGMは視聴者を安堵な雰囲気へと導いてくれたことでしょう。
7.「ツバサと穂乃果[LM75]」
使用シーン:2期第10話ツバサと穂乃果の公演での会話シーン
まず「ツバサと穂乃果」とタイトル付けられているようにこの曲は穂乃果→ツバサではなくツバサ→穂乃果の視点になっているのがとても重要。
王者A-RISE、そしてリーダーであるツバサはどんな時でも観客を楽しませる為に全力のパフォーマンスをして来ており、それは予選決勝でも同じでした。
「そんな私達がなぜ?なぜあなた達に負けたの?」というツバサの悩みや苦悩を表しているのかなと感じました。
8.「お餅つき[LM76]」
使用シーン:2期第10話穂むら前で餅つきをするシーン
応援してくれている皆に何かしてあげたい、という穂乃果がお餅つきを思い浮かび音ノ木坂の生徒を呼んで餅つきをするシーン。
音ノ木坂の生徒とμ’sメンバーが皆でオフを一緒に過ごすという今までありそうでなかったシーンでありそんな楽しさが名一杯伝わってきます。
そしてアウトロはそんな一時を過ごす中で穂乃果がとある事に気づき始めてる様子を物語っており……
9.「すぐ先にある未来[LM77]」
使用シーン:2期第11話練習中に3年生卒業についての話しをするシーン
LM54以来、ここでまた2期のテーマでもある「卒業」がテーマになっている曲が流れてきました。
アコースティックギターの音色が切ないメロディを引き立ててきます。
10.「この先の私たち[LM73 EDアレンジ]」
使用シーン:2期第11話2年生と1年生が1人1人考えを巡らせるシーン
ED曲「どんなときもずっと」のアレンジ楽曲。
「どんなときもずっと」は私の中で「楽しい時間に時折感じるほんのちょっとの寂しさ」を精一杯引き伸ばしたような楽曲というイメージがとても根強いです。「新しい場所へ」等と同じでアレンジ1つでここまで儚げに変わるのは相変わらず凄い。
大事なことを決断する時はどんなときもずっと共にいたμ’sですが、ここで絵里は「それを決めるのは私達ではない」とあえて2年生と1年生に考えを託します。
悩んで悩んで悩み続けてもどうしたらいいか分からない。しかし「どんな時」も「ずっと」共にいた彼女達の中では既に答えは決まっていたんだと思います。
11.「よーし、遊ぶぞー![LM78]」
使用シーン:2期第11話μ’sが遊びに行く前のシーン
遊びに行く直前の楽しさを表したような軽快な楽曲。ノリと勢いで押し切っちゃえ!的な曲調が2年生と1年生の無理やりな感情を物語っているようにも聞こえてきます。
12.「友情ノーチェンジ[BGM]」
使用シーン:2期第11話μ’sが色々な場所へ遊びに行っているシーン
ご存知1stシングルのCW曲「友情ノーチェンジ」を藤澤氏がアレンジした楽曲。
もともと楽しげな楽曲であるのがこの曲の特徴ですが、3年生が卒業しμ’sをどうするかという回で流れるこの「友情ノーチェンジ」がどれだけ盛大なテーマ性を持っていることでしょうか。
「ずっと一緒だと思うんだ そう大丈夫だよ」というこのアニメから4年以上も前に作られた楽曲の歌詞がここで非常に重くのしかかってきます。
13.「ラブライブ!決勝[LM70]」
使用シーン:2期第12話ラストライブ直前でμ’sが会話するシーン
ライブ前の曲といえば1期ではLM22やLM44等の緊張感や不安を感じさせる楽曲が多かったですがこの曲やLM68はもはやそんな様子を感じさせる事もなく、ただ目の前の事を楽しもう!そんな成長したμ’sの堂々とした構えが伝わってきます。
ちなみにこの曲、序盤でLM36の一節がメロディとして使用されています。「μ’sのはじまり」という名の付いたこの楽曲がμ’sのラストライブ前に流れる曲の一節として使われているのは言葉では言い表せないようなカタルシスを感じます。
14.「夢のあと[LM71]」
使用シーン:2期第12話エンドロール
夢にまで見たラブライブ決勝の舞台を見事成功へと導いた喜びを噛みしめる瞬間、そしてμ’sとして歌う最後の曲を歌い終えた悲しみを分かち合う瞬間の彼女達をを暖かく包み込んでくれるような静かながら壮大な曲。
そんなメロディが引き、ピアノとストリングスの優しげな曲に乗せて聞こえてくるのは観客たちの「アンコール」。
リーダーである穂乃果はそんな中、自分が最初のライブの時に言ったセリフを思い出し目の間の情景に溢れんばかりの涙を流します。
「叶え!私たちの夢―」がテーマであるこのラブライブ!。そんな「夢のあと」にμ’sがアンコールに応えて歌った楽曲は………。
余談ですがこの曲のアウトロで流れるのはLM03の一節。μ’sの始まりと終わりを体現したこのLM03のメロディが使われているのはいろんなシーンの繋がりを表現しているように私は感じます。
15.「愛してるばんざーい!(Piano Mix)[第13話挿入歌]」
使用シーン:2期第13話卒業生送辞のシーン
インスト曲ではありませんが新録の曲なのでレビューを。
「頑張れるから 昨日に手を振って ほら前向いて」というフレーズがあるこの曲は3年生を送り出す曲としてこの上ないことと感じます。
勘の良い人なら気づいていることと思われますがこのサントラ収録版はオンエア版とは違う、アフレコ前に収録されていたもの。本編では実際に卒業式で歌っている雰囲気を出したいということでアフレコ現場でその場で歌ったものが使用されている、との事です。(のぞえりラジオ第xx回参照)
16.「ハラショー![TM05]※未使用音源」
使用シーン:なし
「ハラショー!」のタイトル通りロシア民謡を短くしたような楽曲。
この曲聞くとロシア帽子を被った絵里がコサックダンスをしている情景が頭に浮かびます。何でかは謎。
16.「迫り来る者[PM01]」
使用シーン:6thシングルOVA真姫が何者かに追われるシーン
正体の分からない何者かに追われているといったとにかく逃げる!焦燥感を表した楽曲。
序盤の終わりに音が静まるのですがその後の転調共に「逃げ切ったと思ったが何者かに捕まってしまった!」という状況が感じてとれます。
まぁ曲のテーマからして本編で使われることはなさそうな楽曲という感じです。
17.「謎の影を追って[PM02]」
使用シーン:6thシングルOVA絵里が校内を探索するシーン
謎の人影を追って絵里が校内を彷徨っていくシーンで使われています。
同じメロディが何回も繰り返されていると思ったらメロディが変わっていったり使われる楽曲が変わったりまた同じメロディに戻ったり…などどんどんど不思議な空間へと迷いこんでいくミステリアスな楽曲に仕上がっています。
私の耳が変なだけかもしれませんが1:31辺りで聞こえる薄ら笑い的なSEがとても不気味。
18.「Mysterious Girl[PM03]」
使用シーン:6thシングルOVAラストの花火シーン
2期第12話μ’sが屋上で夜景を見るシーン
PMシリーズとしては唯一本編でも使用されている楽曲であり、どちらも学校で美しい夜の風景を見ているシーンで使われているのが印象的です。
2期第12話の方では壮大になる場面でμ’sメンバー達が「まだ会ったこともない誰か」に対して私達の曲を聞いてね!と夜景に向かって叫ぶのと重なるのがシーンとマッチしており、私のオススメ劇伴の1曲となっています。
曲がピンと来ない人は0:31辺りから聞くと「あー!あの曲ね!」となること請け合い。
以上、2期サントラ「Notes of School idol days ~Glory~」Disc2の劇伴レビューでした。
後半の楽曲は「終わり」を感じさせるものが多いにもかからわず何かの「始まり」を予感させるものがあったりと、ただ1つのテーマにだけ絞られないラブライブ!劇伴の素晴らしさを語ったような楽曲が目白押しです。
そして1期サントラの時に語ったような映像とのシンクロが益々レベルアップしており、曲を聞くだけでアニメのシーンが思い浮かぶ作りとなっているのはアニメのサウンドトラックとしての一種の完成形なのではないかと私は深く考えています。
1期全13話、2期全13話合わせて26話の物語がディスク4枚分のサウンドトラックで仕上がっているのは他のアニメではとても味わえないような贅沢さですよね。
皆さんもこの劇伴を聞いて激動のTVアニメ2期を思い返してみてはどうでしょうか?
次回は劇場版サントラ「Notes of School Idol Days 〜Curtain Call〜」の楽曲をレビューしていきます。
Disc1はこちらから
1期サントラはこちらから
ラブライブ!劇伴レビュー 「Notes of School idol days」 Disc2編
前回のDisc1編からの続きでDisc2編です。Disc2は挿入歌のTVsizeが多数収録されているので劇伴はDisc1より少し少なめ。
レビューに入る前に今更ですがCD帯のキャッチコピーは
「私たちの大切なアイドル活動の日々、思い出してみてくださいね 」です。
1.「不審者、にこ[LM29]」
使用シーン:1期第5話にこが穂乃果とことりの朝練を覗くシーン
隠れながら覗いている最中の曲ということで隠密行動中というかちょっとミステリアステイストなメロディ。
多分他に使用箇所はなかったと思うんだよな~~ 曲調も曲調なので(笑)
2.「>ω</[LM08]」
使用シーン:1期第5話屋上での凛のダンスシーン
2期第6話部活系アイドル!μ’sです!のシーン 等
読み方は「テンションあがるにゃー!」
初使用は上記の凛が元気よく踊るシーンで曲調もまさに彼女を象徴しているかのような多数の楽器が混ざりあった楽しい感じ、ちょっと捻くれた言い方をすれば馬鹿っぽい曲調になっています。
そんな曲調が合っているのか上記以外にも色々な”楽しくバカやってる”シーンで流れていますね。
3.「説明しましょう![LM30]」
使用シーン:1期第5話花陽が伝説のアイドル伝説を紹介するシーン
1期第6話花陽が第1回ラブライブの概要を説明するシーン 等
上記のLM08が凛のテーマ曲ならこれは花陽のテーマ曲。
花陽が興奮しながら何かを紹介するシーンにはほぼ必ずこれが流れています。テンポの早いメロディの後ろで流れてるマリンバの音が彼女の興奮を見事に表現しきっています。
「凛はこっちのかよちんも好きにゃー」
4.「強き者[LM14]」
使用シーン:1期第5話「にっこにっこにー!」を披露した後のシーン
1期第11話にこがくじでハズレを引いた後のシーン
2期第3話A-RISEがμ’sへ宣戦布告したシーン 等
弦楽器の主旋律が緊迫した空気を上手く表現しています。でも初使用はにこの「アイドルらしさ」を見た後に2年生と1年生が凍りついてるシーン。
にこが色んな意味で活躍するシーンでよく流れていますが2期ではμ’sとA-RISEが対面するところで流れています。
にこは確かに「強き者」ですがA-RISEもその時のμ’sからすれば倒すべき「強き者」。もしかして発注の時点では1期の頃からA-RISEのテーマソングとして使う予定もあったのかな?なんて考えたり。
5.「にこの過去[LM31]」
使用シーン:1期第5話にこの過去を知った後の会話シーン
2期第4話矢澤邸から帰る時の会話シーン 等
LM14とは打って変わって、にこの悲しい過去を象徴するようなノスタルジックな音調が特徴。
穂乃果・海未・ことりの「これってあの時の!」な回想シーンでのマッチングは見事な使われ方でした。
6.「亜里沙[LM32]」
使用シーン:1期第7話亜里沙初登場シーン
1期第8話絢瀬姉妹の会話シーン 等
少し天然気味だけど芯はしっかりしており時には確信突いた発言をする、そんな亜里沙の特徴を上手く落とし込んだ楽曲。
この曲は亜里沙だけでもなく絵里がいるシーンでも流れており、繰り返されるピアノのメロディラインはそんな絵里の葛藤やジレンマを表してるのかな。とも考えています。
7.「明日の勝利のために[LM35]」
使用シーン:1期第8話オープンキャンパスについてのシーン 等
一度聞いたら耳から離れないようなTHE・スポ根!って感じの楽曲。その裏で廃校の有無が間もなく決まりそうになるというμ’sや絵里の焦り、焦燥感なんかも聞こえてきますね。
ラブライブ!1期はスポ根もテーマの1つに入っているのでその象徴たる楽曲だと思います。イントロ?の後に入ってくるエレキギターのソロがとてもカッコイイ。
8.「絵里のやりたいこと[LM41]」
使用シーン:1期第8話絵里と希の会話シーン
1期第13話絵里と穂乃果の会話シーン 等
LM32でもあったピアノの淋しげなメロディが絵里の生徒会長故の重責、心境を物語っているように聞こえてきます。
13話での使用シーンはそんな絵里が自らを受け止めてくれた穂乃果を元気づけるシーンで流れるのもこの楽曲。”やりたいこと”に全力で立ち向かってる今の絵里が情熱を見失ってしまった穂乃果を説得しているシーンは心境の変化が見て取れました。
9.「μ'sのはじまり[LM36]」
使用シーン:1期第8話穂乃果達が絵里に手を差し伸べるシーン
2期第9話絵里達がラブライブ最終予選のステージを見るシーン 等
【TVCM】ラブライブ!OST「Notes of School idol days」ver.2
絵里が穂乃果に手を差し伸べられ、希と共にμ’sへの加入を決めついに9人揃った時に流れた楽曲。
イントロの低音が高揚感を引き立て、終盤のファンファーレがここから始まるスクールアイドル「μ’s」の誕生を祝福してるかのような楽曲です。
第8話ではこの後にμ’sのデビューシングル、「僕らのLIVE 君とのLIFE」が流れます。
10.「メイド喫茶[LM45]」
使用シーン:1期第9話講2年生3人がメイドカフェで働いているシーン
ラブライブ!の劇伴ではちょっと珍しい?テクノサウンド系の楽曲。
メイド喫茶という日常から少し離れた空間にいるようなドキドキ感、または秋葉原全体をイメージしたゲームサウンドっぽさが特徴。0:28~くらいからPPPH入れたくなるのは自分だけではないはず。
11.「ミナリンスキー[LM40]」
使用シーン:1期第9話講ことりがメイドカフェでメンバーを持て成すシーン
2期第8話真姫のチョコ渡しの撮影シーン 等
南ことりさん伝説のカリスマメイド ミナリンスキーさんのテーマソング。
彼女の優しさや母性、抱擁力をイメージしたおっとりとした感じが聞いていてとても心地よい。
12.「大切なもの[LM01 TypeB]」
使用シーン:1期第9話厨房での2年生シーン
2期第5話絵里と希がにこに衣装を渡すシーン
2期第9話アバン前、雪が積もった穂むらのシーン 等
LM01(始まりの朝)のBバージョンとのこと。おそらく別バージョン、裏テーマ的な存在として作られたんだと思います。
後半に行くに連れてどんどん楽器が増えて力強さを増していっている曲調が印象的。「大切なもの」に「気づいた」確信的なシーンでよく使われていた気がします。
13.「アブないMermaid festa[LM38]」
使用シーン:1期第10話μ’sが海でPV撮影をしてるシーン
2期第5話2年生が沖縄の海ではしゃいでるシーン 等
μ’sの楽曲で唯一「vol1」「vol2」と番号が振り分けられてることで有名な「Mermaid festa」の名を冠した楽曲。例に漏れず使用されているのも海のシーン。
夏真っ盛りをイメージしたエレキギターのリードがとてもカッコイイ。
14.「ドタバタコメディ[LM34]」
使用シーン:1期第10話枕投げのシーン 等
忙しいドラムやギターサウンドで奏でるドタバタ感が直球で伝わってくる楽曲。
劇場版のサウンドトラックではM15Bとしてセルフアレンジがされています。
15.「逆境からのスタート[LM44]」
使用シーン:1期第11話屋上でのライブ前シーン
2期第3話ことり・海未・真姫がユメノトビラを完成させたシーン 等
LM21(友情)のアップテンポアレンジバージョン。
「完敗からのスタート」であった3話で流れたLM21のアレンジ版が「逆境からのスタート」。因果的なものを感じるというか意図的に合わせてきたのかな?と考えてしまいますね。
16.「嵐の予感[LM42]」
使用シーン:1期第12話アバン前、穂乃果が倒れたシーン
1期第2話「守れ!市民の平和を!」のシーン等
嵐の予感どころか嵐が吹き荒れてる時の楽曲。
今までは優しく流れていたピアノのメロディがまるで警報のように鳴り響いており今まで以上の緊迫感が溢れている楽曲になっています。
不調によりライブ中に穂乃果が倒れたシーンでかかっていたのが印象的ですが上に上げた通り、2話の「ことりちゃんは空!海未ちゃんは海!穂乃果は陸!」のシーンが実は初使用だったり。
17.「未練[LM19]」
使用シーン:1期第12話穂乃果の家にμ’sが見舞いに来るシーン
2期第5話1年生の3人が通学路を歩いているシーン 等
タイトル通りに「未練」を残してしまったかのようなストリングス、響いてくる弦の音、フルート等がそれを感じさせてきます。
この楽曲は珍しく2期でもまさに未練が残っているシーンで使用しており、新リーダーとしての凛の苦悩が伝わってくる見事な使い方でした。
18.「はなればなれ[LM43]」
使用シーン:1期第12話穂乃果がスクールアイドルを辞めると宣言するシーン
2期第9話2年生が本戦会場に向かおうとするも吹雪が酷くなるシーン 等
「スクールアイドル、辞めます」という穂乃果の言葉に愕然とするメンバーの感情がヒシヒシと伝わってくるようなメロディ。
中盤の盛り上がる部分はちょうど1期12話のにこが穂乃果に「こんなことで諦めるの!?」と慟哭するシーン、2期9話ではことりと海未が穂乃果に「諦めちゃダメ!」「私だってやりたいんです!」と今まで穂乃果に引っ張られてきた2人が逆に穂乃果を引っ張っていこうと叫ぶシーン。この2つと見事にシンクロしており映像と音のマッチングがとても素晴らしかったです。
1期12話や1期サントラではこの後流れるのが「きっと青春が聞こえる」の穂乃果ソロバージョンであり、穂乃果の孤立や孤独感を感じさせてきます。
19.「新しい場所へ[OP Arrange]」
使用シーン:1期第13話アバン前、穂乃果をヒフミの3人が励まそうとするシーン 等
ご存知OP「僕らは今のなかで」のインストアレンジ。
あの楽しげな楽曲をここまで悲壮感漂う曲に落とし込むのは藤澤慶昌恐るべしといったところ、今まで楽しくアイドル活動をしていた穂乃果の落胆ぶりをイメージしたアレンジなのでしょうか。
20.「アキバ探訪[LM39]」
使用シーン:2期第8話1年生がカフェで会話してるシーン
1期サントラ曲なのに2期でしか使用シーンが聞き取れませんでした…
サブカルチャーグッズが国内最大級に揃っている秋葉原で何かを探している…といった感じのイメージの楽曲でしょうか。1:40~から流れてくるダイヤル音みたいなのが凄くテレホマンっぽい。
真姫が希と絵里が何かを隠し事をしているんじゃないか?とちょっとした推理を凛と花陽に相談する場面で使われているのは妙なマッチングしていたり。
21.「アキバの日常[LM11]」
使用シーン:1期第13話ヒデコとフミコがダンスゲームで勝負してる楽曲
上記のシーンでダンスの終わりにほんのちょっとアウトロが流れている楽曲。
何も目的もなく音ノ木坂学院の生徒達が学校帰りに秋葉原に寄り道していく時はこんな感じの気持ちなんでしょうかね?個人的にハードオフの店内BGMに凄く似てる気がします。
ちなみに僕の知っている秋葉原の日常はこんな感じの曲調のイメージじゃないです。
22.「Dance! Dance! Dance![LM46]」
使用シーン:1期第13話ミカと穂乃果がダンスゲームで勝負してる時の楽曲
ダンスゲームで穂乃果が今までの自分のスクールアイドルとしての日々を思い出すシーンで流れています。そんな穂乃果の心境の変化が始まったような楽曲です。
他の楽曲よりも”何かの曲のインストバージョン”といった気色が強く、普通に歌詞をつければ楽しい曲が仕上がりそうな楽曲。
ということでラブライブ!1期サントラ 「Notes of School idol days」 の劇伴レビュー、いかがでしたでしょうか。
こうしてみるとバリエーションがとても豊富で映像とのマッチングが素晴らしい楽曲がたくさんあると私も再度実感致しました。
皆さんもこの劇伴を聞いて激動のTVアニメ1期を思い返してみてはどうでしょうか?
次回は2期サントラ「Notes of School idol days~Glory
ラブライブ!劇伴レビュー 「Notes of School idol days」 Disc1編
今回はアニメ『ラブライブ!』より藤澤慶昌氏が製作した劇中音楽を収録したオリジナル・サウンドトラック、「Notes of School idol days」の楽曲を使用シーンなどを合わせながら1曲ずつ紹介。ボーカル入りの曲は原則として除外します。
音楽的な専門知識は全く無いのでその辺りはご容赦ください。
1.「始まりの朝(メインテーマ)[LM01]」
使用シーン:1期第5話にこ加入後の練習シーン
2期第1話穂乃果が第2回ラブライブ出場を決意するシーン
μ's Go→Go! LoveLive! 2015 Dream Sensation! イントロダクション 等
ピアノのメロディラインの入り方が印象的なこの曲。
劇中では新メンバーが加入したりμ’sが次のステップに進む段階などでかかる事が多々ありました。曲が進むに連れて様々な楽器が増えていくこの曲はまさにそんなシーンにふさわしかったと思われます。
深夜アニメのCMでも流れていたりPVでも使われている所謂代表的な曲、「ラブライブ!の劇伴といえばこれ!」といった方も多いのでは?
2.「(絶望)[LM05]」
使用シーン:1期第1話2年生3人が廃校の知らせを見るシーン
2期第7話予算申請書のシーン 等
イントロからドーン!と突き落としていくこの感じ。
ド直球で分かりやすいタイトル。でも曲調からすると頑張ればなんとかなるんじゃね?的な軽い感じの、絶望というよりはガーン!といった具合。使われてるシーンもそんな感じ。
3.「ルンルン↑どんより↓[LM06]」
使用シーン:1期第1話穂乃果が廊下をスキップしてるシーン
2期第4話屋上の練習開始のシーン 等
前半は軽やかな木管楽器のメロディが続いて中盤に差し掛かる辺りで「デデーン!」という音と共に曲調が変わり、「上げて落とす」を体現してる楽曲。
LM05と合わせてこういう分かりやすいタイトルがラブライブ!劇伴の魅力の1つでもあると考えています。
4.「ゆったりお昼休み[LM17]」
使用シーン:1期第1話2年生が音ノ木坂学院のアピールポイントを考えてるシーン
1期第9話ことり以外の8人が秋葉原でサングラスかけているシーン
木管楽器の流れがとても心地よく響きおだやかなメロディが午前中の授業終わりを癒やしてくれそうな楽曲。個人的には12時半辺りに聞くととっても雰囲気が出てると思います。
本編ブルーレイのトップメニュー画面でかかっている楽曲もこの曲、画面放置してこの曲を生活音やBGMにしていた方も多いと思われ、そういう意味でも知名度は割りと高いと思う楽曲。
5.「ん???[LM24]」
使用シーン:1期第1話穂乃果と雪穂の会話シーン
1期第4話1年生の授業風景のシーン 等
全体的にボリュームが静かな楽曲。1期前半で使われている楽曲はのほほんとしていたりいい意味でとぼけていたりなどこういった楽曲が多いイメージです。
6.「過ぎ去りし日々[LM09]」
使用シーン:1期第1話穂乃果が母親の卒業アルバムを見るシーン
2期第1話穂乃果と雪穂の会話シーン
2期第8話雪を手に取りながら言葉を紡いでいくシーン 等
思い出の回想、というか過去に浸っている様が頭に浮かんでくる楽曲。
「過ぎ去りし日々」と言うタイトルの様に決して楽しかった事ばかりじゃない過去だけど、そんな過去があるからこそ私達は今を歩いていける。そして、過去の出来事を思いながらも何か次の段階で進むきっかけを掴むシーンでこの曲はよくかかっていました。
7.「朝練[LM18]」
使用シーン:1期第1話穂乃果がUTXに向かうシーン
1期第2話神田明神での朝練シーン 等
太陽が輝いている晴れの日ようなイントロから始まり次はアコースティックギターのメロディライン、そして途中からピアノにバトンタッチし最後は2つの楽器がミックスされると言った完成度の高い楽曲。
1年のうちにたまに何回か自分でも驚くくらいスッキリ起きれた朝ってありますよね。現代では朝は憂鬱という印象が大半ですがこの曲はそれを忘れさせてくれるくらいそんなスッキリとした朝を思い出させてくれるようなナンバーです。
8.「理事長への談判[LM12]」
使用シーン:1期第1話絵里と希が理事長へ直談判するシーン
2期第3話ラブライブ予選の生中継について話し合うシーン 等
タイトル通り理事長室でのワンシーンで使われる楽曲。
理事長室という慣れない場に立っている緊張感を表せるジャズテイストが印象的。2期ではタイトルに囚われず様々な場面で使用されていました。
9.「幼き日の夕陽[LM13]」
使用シーン:1期第1話ことりが海未に「後悔したことある?」と尋ねるシーン
1期第13話穂乃果と海未の会話シーン 等
1話にてことりと海未が穂乃果1人でダンス練習している場面を見て、幼いころに3人で木の上で見た夕日を思い返すシーンでこの曲は初めて使われました。
その後の最終回13話「ですが、穂乃果は連れて行ってくれるんです。私やことりでは、勇気がなくて行けないようなすごいところに。」と告白するシーンでもこの楽曲が使われています。
前者は海未が穂乃果に、後者では穂乃果が海未に心打たれるという互いが互いを支え合っているんだなという事が改めて感じ取れました。
ちなみにこの2つの使用シーン、どちらも次に劇中でかかる曲が「ススメ→トゥモロウ」というのも共通的。サウンドトラックでもそういう構成となっております。
10.「前回のラブライブ![LM15]」
使用シーン:1期2期本編開始前アバンタイトルBGM
「前回のラブライブ!」でおなじみの30秒キッチリBGM。LM01に続くかそれ以上にメジャーな劇伴の1つだと思います。テレビのバラエティなどでもよく聞きますね。
金管楽器のファンファーレがアバンタイトルにふさわしい物語の始まりを予感付けています。
10.「チグハグ[LM16]」
使用シーン:1期第2話講堂使用許可を生徒会室に直談判するシーン
1期第5話バーガーショップでの穂乃果とにこの会話シーン 等
出鼻をくじかれたようなイントロ。
大事な話しをする場面なのに「しまった!◯◯を忘れてた!」といったような締りがないというかグダグダしてしまっているような状況が頭に浮かぶ楽曲です。
10.「気まずい空気[LM26]」
使用シーン:1期第2話ことりの書いた衣装のスカート丈を海未が気にするシーン
1期第6話希と凛がビデオカメラをまわすシーン
2期第1話生徒会室で2年生3人が会話しているシーン 等
これも全体的のボリュームが静かであり木管楽器の小さい音が気まずく相手に気を使っている様子を頭に浮かばせてきます。
個人的に最後の「ピッッッ」ていう終わり方がコミカルで凄く好き。
10.「作戦会議[LM07]」
使用シーン:1期第2話練習場所を探しているシーン
2期第10話ラブライブ本戦のルールについて話しているシーン 等
多分劇伴で一番使用回数が多いと思っている楽曲。
みんなで集まって何かを話すといった場面では度々この楽曲が使われていました。各々で色々考えているといった状況が感じ取れる楽曲です。
11.「チェイス[LM33]」
使用シーン:1期第5話凛がにこを追いかけるシーン
1期第9話ことりが秋葉原を逃げ回るシーン 等
「チェイス - 追う、追撃する」という意味合い通り、誰かが誰かを追いかけるシーンでかかっていた楽曲。
ギターのデケデケデケデケなど全速で今逃げてます!!と言った疾走具合が伝わってきます。ちなみにこの曲がかかっている時は確実はにこが誰かに追いかけられてます。そういう意味ではにこのテーマ曲のような扱い?
12.「きらめき[ED Arrange]」
使用シーン:1期第2話ことりの「海未ちゃん…おねがぁい!」のシーン 等
ピアノでED曲「きっと青春が聞こえる」をアレンジした楽曲。
スタッカートの聞いた飛び跳ねる感じのアレンジが曲の印象をまた別のものへと感じさせてくれます。
13.「憂いの夕暮れ[LM03]」
使用シーン:1期第2話ヒデコ・フミコ・ミカの3人が穂乃果を励ますシーン
2期第13話屋上で礼をしてから穂乃果が屋上を後にするシーン 等
「夕暮れ」とありますが実際に夕暮れのシーンでこの楽曲は使われておらず、それは多分日々の喧騒に追われて過ごす時間の隙間に必ず訪れる日暮れ時、オレンジ色に染まる夕焼けはあの頃のあの記憶を呼び起こす景色は心をスッキリさせてくれる。と言う心理的な意味の「夕暮れ」なんだと思います。
2話ではこの楽曲が流れた後に希が提案したグループ名「μ’s」の紙を穂乃果が見つけます。そして13話では屋上に水で描いた「μ’s」が消えていくシーンでこの楽曲がかかります。μ’sの始まりと終わりを体現したこの曲は私のオススメ、好きな劇伴の1つです。
13.「桜並木の通学路[LM10]」
使用シーン:1期第2話穂乃果が真姫を探すシーン
2期第6話アバン目新しさについて相談するシーン 等
春の訪れを実感させる優しいメロディラインの楽曲。
アコースティックギターの音色がそんな優しいメロディラインを彩ってくれます。春は気持ちの移り変わりの季節、劇中でも第2話で真姫に作曲を依頼する為に穂乃果が彼女を探し回るシーンで変わるなど、弱気な気持ちが移り変わった時にかかっていたのが印象的でした。
14.「真剣な眼差し[LM27]」
使用シーン:1期第2話穂乃果が真姫に歌詞を渡すシーン
1期第7話海未と絵里の会話シーン 等
ピアノの一音ずつでゆったりと始まりシリアスな曲調が流れていくこの楽曲。
前述の使用シーンでも穂乃果が真姫に「西木野さんの歌声好きなんだ」と言ったり海未が絵里に「そんな風に言われたくありません!」とまさに”真剣に”気持ちを訴えていた時に使用されていました。ちなみにイントロ頭からしっかりと使用されていたのは後者の方です。
15.「トホホ…[LM20]」
使用シーン:1期第5話穂乃果練習できずにむくれるシーン
2期第2話ことり、海未、真姫の3人が別荘で曲作りをするシーン 等
LM24と同様にちょっととぼけた感じの楽曲。
ちょっとしたことでづまづいた結果、「トホホ…」って感じになりでも深刻な悩みではない、コミカルな「いやぁまいったねどうしよう」的な雰囲気が伝わる1曲。
16.「友情[LM21]」
使用シーン:1期第3話ファーストライブ成功祈願を神田明神でお祈りするシーン。
1期第9話2年生が神田明神で会話するシーン 等
【TVCM】ラブライブ!OST「Notes of School idol days」ver.3
2年生3人が集まっている時によく耳にした印象。
第3話ではファーストライブへの想いをそれぞれが語り、9話ではその時の事を思い出す。LM13と並んで2年生を象徴する楽曲の1つだと考えています。聞いているだけで穂乃果・ことり・海未の3人が肩を寄り添って笑い合ってるのが頭に浮かんでくる。
17.「作戦開始[LM22]」
使用シーン:1期第3話ファーストライブ直前のシーン
2期第3話学院内でステージに出来る場所を探すシーン 等
ステージ前の緊張感、高揚感、不安、そして期待が一様に集まっている楽曲。
たった2分15秒の間に上にあげた感情が一気に伝わってくる曲調は見事だと思います。最初に使用されたのは2年生3人のファーストライブ直前で色々と準備しているシーン、初めてそこを見た人は期待感があったはずですし、2回目に見えた人は不安感に駆り立てられる。その時々によって曲の印象が変わってくる素晴らしい作りです。
17.「誰もいない[LM23]」
使用シーン:1期第3話ファーストライブ開演後のシーン
1期第12話ことりの留学を海未がメンバーに伝えるシーン 等
2年生のファーストライブ、観客が0人という痛いほど強烈なシーンで流れた楽曲。其のシーンも合ってこの曲が印象づいてる人は多いのではないでしょうか。
高音域をピアノの単音がそれを痛いくらいに伝え響かせてきます。他にも穂乃果がことりの留学の話しを初めて聞くシーンで流れるなど、どちらもとてもシリアスなシーンで使用されていました。
18.「悲しみの夜[LM04]」
使用シーン:1期第12話穂乃果が自分の部屋でうずくまるシーン
2期第11話駅のホームでメンバー全員が号泣するシーン 等
曲の一部のメロディラインがLM03と全く同じです。
2期ではこの曲がμ’sが証明写真を撮った後に流れ、LM03の方は屋上の「μ’s」が消えていくシーンが流れる。どちらも「μ’s」という存在があったという証明のシーンで流れており、彼女達に思いを馳せる時にこの2つのBGMは私の頭のなかでよく流れてきます。
19.「軽やかな昼下がり[LM02]」
使用シーン:1期第4話ことりがアルパカと戯れるシーン
1期第10話合宿へと出発するシーン 等
午後のマッタリとした空気を感じさせてくれる1曲。
LM17と合わせて午後12時半~午後2時くらいに聞くと昼下がりの雰囲気に合っててとてもいいです。其の時間以外でも日常BGMとして最適な曲。
20.「花陽の決意[LM25]」
使用シーン:1期第4話花陽がアイドルへの想いを告白するシーン
1期第9話絵里、穂乃果、海未がメイドカフェから帰るシーン
1期第13話にこりんぱなと穂乃果の会話シーン
2期第5話凛が衣装を着る決意をするシーン
2期第9話ヒデコ・フミコ・ミカの雪かきシーン
2期第11話おしまい宣言を聞いた後の3年生のシーン
【TVCM】ラブライブ!OST「Notes of School idol days」ver.1
この曲が目当てでサントラを買った!って言う人も多いのではないのでしょうか
曲の途中で山場を迎えるこの曲は、劇中でも大きな山場でかかることが大変おおくありました。1期と2期合わせてその使用回数なんと6回。
個人的に印象深いのはやはり1期4話と13話、前者は穂乃果が花陽を迎えるシーンで流れ後者は逆に花陽が穂乃果に私達のライブを見に来ないかと誘うシーンで対象的に使われてたのがとても残っています。
あとは2期5話で花陽と真姫が凛の背中を押したり、真姫がにこに「にこちゃん達のいないμ’sは嫌だ」と語るシーンでかかったりと、1年生組のテーマ的な側面もあると感じています。
21.「楽しい部活[LM28]」
使用シーン:1期第4話「真姫ちゃ~ん!真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃn」他
マーチングバンドの楽曲のようなメロディラインが特徴の曲。
さぁ!楽しい部活の始まりだよ!と言った準備や期待感が伝わってくる楽曲です。
思いの外Disc1だけでもかなりの内容になってしまいました。
1期前半でかかったものもあれば2期後半でも使われていたりなど多彩な楽曲がありました。
Disc2はこちらから
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~ 『輝きは 心から溢れ出す』
「私たちがゼロから作り上げたものってなんだろう。形の無いものを追いかけて、迷って、怖くて、泣いて、そんなゼロから逃げ出したいって。」
「でも・・・何も無いはずなのに、いつも心に灯る光。この9人でしかできないことが必ずあるって信じさせてくれる光。私たちAqoursは、そこから生まれたんだ」
「叶えてみせるよ・・・私たちの物語を、この輝きで!」
「君のこころは、輝いてるかい!!」
-ラブライブ!サンシャイン!!第13話「サンシャイン!!」より。
去る2月25日・26日に「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~」が開催されました。
私自身Aqours9人を生で見る機会は始めてであり、今回のライブがそれだったのはとても意味があるものだったんじゃないかと感じています。
今回はその感想や自分の想いを語ると共に、私が気づいた事・改めて感じた事を伝えられればと思いブログに書き起こそうと考えました。
まず、ライブを終えた後の率直な自分の感想としては「彼女達は正しく「ラブライブ!」だ。でも「ラブライブ!」なんだ。」といった感想に落ち着きました。
自分の中で「ラブライブ!のライブ」というものは特別なんて言葉じゃ言い切れないほどに確立しているものであり
それは「演者がアニメと同じ動きをする」は勿論、
「(3rd以降のライブですが)アニメ本編との整合性の取れた演出」
「曲のフルverで披露されるあっと驚くサプライズ的なダンス」
「曲の世界観を落とし込んだモニター映像」
「アニメと全く同じ、または曲のイメージに合わせた衣装」などなど
数々のパフォーマンスを合わせ、我々に「今!まさに!目の前で!アニメの9人が!踊っている!!」と感じさせてくれるのが「ラブライブ!のライブ」だと私は考えています。
今回のライブでもそれは反映されており実現させよう成功させようという製作陣、そして何よりAqours9人の想いがひしひしと伝わってくるんです。
しかしその演出をずっと見続けライブが後半に進むにつれ、私は焦燥と焦り そして取り残されて行く想いを痛感していました。
私自身の想いとして・・・私は正直Aqoursに対しては憎しみの感情しか持ち合わせていませんでした。
長いことμ'sというラブライブ!の物語を紡いできた女神が存在し、その9人の物語が終局へと向かっていく矢先に
このラブライブ!サンシャイン!!そしてAqoursというグループは突如として誕生しました。
当初は受け入れるなど私にとって到底無理な話しであり興味もなく、自分には関係ないと目の前のμ'sを追いかけるしかない状況でした。実際それしか見えていませんでしたし。
しかし劇場版「ラブライブ!The School Idol Movie」の物語によってμ'sのストーリーは幕を下ろし、商業展開の終了や
ファイナルシングル「MOMENT RING」、ファイナルライブ「ラブライブ! μ's Final LoveLive! ~μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~」の告知等々・・・
ラブライブ!サンシャイン!!という物語が生まれた時点でこうなる事は既に予想がついていたのですが、気持ちの整理は付かず
その反面、G'sマガジンなどでどんどんと情報が公開され明るい展開を伝えていくこのコンテンツは「お前達さえいなければ・・・」という憎悪の対象でしかありませんでした。
しかし、そのラブライブ!サンシャイン!!も曲を聴けば印象派変わる。自らがラブライブ!の世界観に飛び込んだのは曲を聴いたからなのだから、新たなPVを見れば世界観への理解が深まるはずだと1stシングルは購入しました。
ですがCD帯には「みんなで叶える物語」というキャッチコピー。「僕らは今のなかで」と全く同じメロディラインのアウトロなど
自分が想像してたのとは全く違う。大袈裟な言い方をしてしまえばμ'sが作り上げたものを踏み躙られているような印象でした。
結局そんな憎しみの感情はアニメーションが始まった後も、終わった後もたいして変わらず、1stライブの直前まで自分のAqoursに対する主の感情だったという事に最近気づきました。
ですが月日が流れ季節が移り変わると共に周りの皆がAqoursの魅力に気づいたり、ストーリーやアニメに入り込むにつれ取り残されていくような恐怖感。
新しい知識μ'sの記憶が人々から消されてしまうかもしれない。そんな皆のμ'sとの思い出の上書きをしないでくれとまで感じていました。
話しは戻りましてそのライブの後半、アニメパートが流れ始め未熟DREAMERが歌い終わった後くらいでしょうか。
自分の中の糸がプツッと切れたような感じがし、突如としてサイリウムを振る手も応援する声も全く出ない状況に陥りました。
これについては自分の中で様々な考察を繰り広げていたのです。生でライブを見ようと憎しみの感情は消えないのかとか色々。
しかし至った結論としては
「目の前の彼女達が余りにも眩し過ぎて、そして周りの観客との温度差を感じて」
といった様に落ち着いたんですね。
何故かと言いますと。目の前で繰り広げられるのは正にアニメのライブパートと全く同じ演出をしたステージ、モニターを駆使したライブ。
それを披露している彼女達は観客を「ラブライブ!のライブ」の世界観に引き込もうと輝かしい笑顔を我々に振りまくんです。
どうしたら観客を喜ばせられるかな、とか。キャラとの一体感が取れてるかな、とか。
数々の想いを背負った彼女達の練習期間の血の滲むような努力が痛いほどその笑顔から伝わってくるんです。
そんな彼女達が長い間、努力をしているのが言わなくても伝わってくるから私だって当然応援したい気持ちになるはずなんですよ。でもなれないんです。
これが眩し過ぎるほどに「ラブライブ!のライブ」であるからこそ、しかし彼女達が自分が憎くて憎くてしょうがなかった「Aqours」だからこそ、
そして彼女達が名義の違いはあれどμ'sと同じ「ラブライブ!」というコンテンツの中に存在であるからこそ
それをそのパートで実感し、私は彼女達の本気に、本気で答えることが出来なくなりました。
自分にとっての「ラブライブ!」って言うのは長年付き添ってきたからこそもう当然μ'sなわけで、「叶え!私たちの夢!」なわけで「みんなで叶える物語」なわけで
何より私がずっと待ち続けていたのが「μ'sが演出するラブライブ!のライブ」なわけで。
そしてそれしかなかったんです。恥ずかしげもなく言うとそれが生きる希望だったんですね。
それに突如として気づいちゃったんですよ。ライブの途中に、改めてね。
そんなμ'sが私の中で大きいからこそ、会いたくても会えないこの状況だからこそ、その想いは膨れ上がるんです。
すると、「俺、この場にいていいのか・・・?」って。
周りの観客はAqoursと共に輝いている真っ最中、反して私は鈍らのように腐っていく心情でした。
だから如何にこの子達が「ラブライブ!」じゃなかったら、私は彼女達に本気をぶつけることが出来たんだろうなぁと感じてしまうんですよね。
でもね、それじゃ絶対にダメなんです。それは私個人のエゴであり心の問題なだけであって。
彼女達は「ラブライブ!」じゃないとダメで、「ラブライブ!」だからこそ出来る演出は数え切れないほどあって、「ラブライブ!」だからこそあの1stライブは誕生したんです。
作品のテーマ「輝きたい!」「0から1へ!」に共感した人が集まり、目の前で行われるそれを体現した9人のパフォーマンス、スタッフの努力。それに全力で応える観客達。
それらの奇跡が集まって「ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~」というライブは完成し、
アニメーション1期は本当の完結を迎え「0を1にした」1つのストーリーとして確立されたのだと後半以降のライブを落ち着いて見て、今回私は直に実感しました。
そこに気づいたときにようやく「彼女達は正しく「ラブライブ!」だ。でも「ラブライブ!」なんだ。」という私なりの結論に至ったんですね。
そしてライブが終わった後の打ち上げなどで感想を楽しげに話す人達を見て、今この人達は正に心が「輝いている」状態だって感じたんです。
後々考えてみると私が見たかったのはある意味”これ”だったんだなぁって。
私がAqoursをどう思っているかっていうのは、このブログを読んだ人や周りの一部の人が知っていてくれるだけでそれで良くて。
それよりも私は皆「輝いている」事が心の底から嬉しいんですよ。
ラブライブ!は
μ'sを企画当初から知っている人。
声優から入った人。
曲から入った人。
ワンマンライブから入った人。
フェスから入った人。
アニメ1期から見た人。
ゲームで知った人。
アニメ2期から入った人。
劇場版から入った人。
そしてこの「ラブライブ!サンシャイン!!」から入った人。
あり得ないほどに広まったラブライブ!を知る人はたくさん存在し、それぞれ入ったタイミングというのは多種多様に様々なんですね。
でもその人達に共通して言える事って、このラブライブ!の歴史の一部に共感し、応援する1人となってその中に輝きを見出した人達なんだと言う事。
それは声優に尊い感情を抱く人だったり、この曲のここが素晴らしい!と楽曲重視の人だったり、このキャラとこのキャラの絡みがいい!と推すキャラが1人に定まらない人などとても数え切れないんですね。
そんな人達がライブに目にする事により「やっぱ俺ラブライブ!好きだわ」とか「このライブすげえ…」とか「なんだよ!もっと曲聞き込んでりゃよかった!」って心が動いてくれたのなら本当にそれが嬉しい。
「μ's」「Aqours」双方における「ラブライブ!のライブ」の唯一の共通点ってこういう結果に集約されると思うんです。
私がAqoursに抱いてる想いが「0」ではなく「null」だから、0から1にはならず結果として私の心は輝かなかったからこそこんな風に可能性は他の人達に見出すしかなかったんです。
他人善がりじゃんと言われればそうなのですが・・・
それでも、この物語も「ラブライブ!」であり私にはこれしかなかったと言わせるまでの「ラブライブ!のライブ」を見ればちょっとは心が動くと思ったんです。
結果として私個人の意思はステップを踏むことはなかった物の、そんな中で幾万の人々が「良かったな」という印象を抱いてくれたのが嬉しいといえるって事は・・・
多分それが私の「本望」だったんでしょうね。
次のライブに参加しようという意欲は今のところ全くありません。
それは憎んでいるからとか全然悪い意味じゃなくて、分かったんです。本当にこれなら”大丈夫”だと思ったんです。
生で聞きたい曲こそ数多くあれど、終わった後に今回と同じく「皆、輝いてるね」って思うだけで終わりなんです。
「そこまで考えてるのに勿体無い!」って気遣ってくれる人も多少はいてくれるかもしれません(だとしたら嬉しいですね。)
でもね。分かりきってるからこそそれでいいし、それがいいんですよ。Aqoursが夢を実現出来るだけの重要なファクターはもう揃っているんです。
この1stライブは今後のAqoursにとって大きな壁になり得るでしょう。これからの世論の比較対象は「μ's」ではなく「Aqoursの過去」に遷り変わっていくはずです。
ですがこの9人なら、1人が躓いても8人が支えてくれるこの9人なら。それを見届けることの出来るこの観客達なら。そしてそれを叶えられるこの物語であるのならば。
きっとどんな事があっても乗り越えられていくはずです。偉大な先人達がそうであったように。
「ラブライブ!」はこれからも大きくなり続け、今後も絶対に続いていくストーリーとして人々の心の中に根強く残るんです。
思い出の上書きとかそういうんじゃなくて。別々に確立されたものとして。
取り残されるならそれでいいじゃないか。これからの「ラブライブ!」は輝きをもたらす9人とそれを応援していく人達で成り立っていける。
それがある限り 私は再会を約束した9人の女神達をいつまでも、いつまでもあの場所で待ち続けられる。
気づかせてくれてありがとうAqours。それだけでも私はあなた達のライブを見れたことに意味があったと思います。
これからのあなた達はきっと大丈夫だから。これからもあなた達が人々の心の中を照らし続ける輝きでありますように・・・
2月25日、2月26日 とても忘れられない2日間になりました。参加された皆さん、お疲れ様でした。
そしてライブを支えたスタッフの方々、素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれたAqoursの9人達へ 本当にありがとうございました。